2~4歳くらいになると少しずつ物を作ったり、道具を操作したり手先の細かな運動が出来るようになります。はさみやボタンがけなど巧緻動作がスムーズにできるために必要な運動能力を考えると、①安定した座位・立位の姿勢、②安定した目の動き、③指の分離した動き、があげられます。苦手な要因がどこにあるのかまず明らかにして、それから関わりを考えていきましょう。苦手なことを繰り返すのはなかなか大変ですが、「できた!」という成功体験が新たなチャレンジを生み出します。お子さんの「してみよう」という気持ちを大切にして、ボタンなら大きい穴で大きいボタンを外すことから、また子どもが見やすい位置からやらせてあげる。はさみなら、動きの特徴に合わせてデザインを工夫したはさみを使ったり、一度で切り落とせる幅の紙を用意してあげるとよいでしょう。